バーバリーの服に「首吊り縄が自殺を連想させる」 モデルが問題提起し、同社が謝罪

バーバリーが発表したフード付きパーカーに対し、「自殺を連想させる」と批判。同社は謝罪し、コレクションから外すと発表した。
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モデルのリズさんが投稿した写真。
liz.kennedy_ / Instagram

イギリスの高級ブランド「バーバリー」が2月20日、ロンドンのファッションショーで発表したフード付きパーカーに対し、モデルから「自殺を連想させる」と問題提起があり、謝罪した。

 問題となったのは、バーバリーが17日に発表した秋冬の「テンペスト」コレクションに登場したフード付きのパーカー。左右のフードの紐が1本にまとめられ、「首吊り輪」のようにあしらわれていた。

この製品に対し、ショーに参加していたモデルのリズ・ケネディさんが自身のInstagramで問題提起した。

リズさんは、「自殺はファッションではありません」とつづり、「なぜランウェイで、首から首吊り縄を下げているように見えるアイテムを披露するのか、私には理解できません」などと訴えた。

リズさんは、「なぜ世界で自殺率が上昇していることに触れずに、若者たちに捧げられたコレクションでこのようなことをしても問題ないと思うのでしょうか」と投げかけた。

また、ショーではこの製品についてバーバリーのスタッフに問題提起したところ、「ファッションだから」という返答で片付けられてしまったとも主張した。

リズさんの投稿は、21日までに8000件以上の「いいね」を集めた。

バーバリーが謝罪 コレクションから製品を外す

これを受けてバーバリーは、CNNに声明を寄せ、「2019年秋冬のコレクションで発表した私たちの製品が苦痛を与えてしまったことを、大変申し訳なく思っています」と謝罪した。

また、2018年3月にバーバリーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したリカルド・ティッシ氏も、この件を謝罪。

ファッションメディア「Highsnobiety」によると、ティッシ氏は「誰かを不快な思いにさせてしまうことは、私が意図することではありません」とし、「私の価値観もバーバリーの価値観も反映したものではないので、コレクションからこの製品を外しました」とコメントしたという。