とらのあな大量閉店も池袋店は存続。女性向け同人誌を中心に「運営を継続」。その背景は?

同人ショップ大手「とらのあな」。コロナ禍で創業の地・秋葉原を含めて5つの直営店を8月末で閉じることに。
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同人ショップ「とらのあな」のロゴマーク
株式会社虎の穴

同人誌などを扱う専門店「とらのあな」が、創業の地である東京・秋葉原を含めて5つの直営店を8月31日で閉店することが明らかになった。運営する「株式会社虎の穴」が7月5日に発表した

「とらのあな」は、コミックやアニメ関連の書籍、同人誌、グッズを販売する専門店で、1994年に秋葉原に1号店をオープン。その後全国に店舗を拡大していた。

■池袋店は直営店としては唯一、存続することに。その理由は…

閉店するのは秋葉原店A、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店。2021年10月から一時閉店中だった名古屋店も再出店を断念した。

大量閉店の理由について運営会社は「2020年より店舗事業においてはコロナ禍による影響を大きく受けており、現時点で回復の兆しが見えていない状況です。当社の努力不足となり、大変申し訳ございません」と報告している

なお、池袋店は直営店としては唯一、存続することになった。運営会社は「引き続き女性向同人誌を中心に運営を継続して参ります」としている。

運営会社は6月23日のプレスリリースで、直営店舗事業の縮小と、通販・WEBサービスへの投資転換を推進する方針を打ち出していた。その中で、「現在とらのあなの主力である女性向け販売については、97%を通販、2%を池袋店が占めている」と発表。

すでに通販の割合が多く占めることから、オンライン事業への転換も「女性向け同人流通への影響は皆無であると推測されます」としていた。