ジム・キャリー、ウィル・スミスへの大喝采を批判「ハリウッドが腰抜けになった」

インタビューでキャリーは、「あの自分勝手な行為が、他の全てに影を落とした」と語った。
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俳優ジム・キャリー(2020年2月12日)
Axelle/Bauer-Griffin via Getty Images

3月27日の第94回アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスが、妻のスキンヘッドをネタにしたコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした。

この出来事について俳優のジム・キャリーは授賞式翌日の3月28日、平手打ちのすぐ後にスミスに拍手喝采したアカデミー賞の観客たちを批判した。

米CBS局のインタビューでキャリーは、「スタンディングオベーションに気分が悪くなった」「ハリウッドが、一斉に腰抜けになったと感じた」と語った。

授賞式での平手打ち事件のすぐ後、スミスが『キング・リチャード』で主演男優賞を受賞すると、観客たちは立ち上がった。スミスは受賞スピーチで自分の行動をアカデミーと賞の他の候補者たちに謝罪し、「愛があるとクレイジーなことをしてしまう」と理屈づけたが、翌28日にロックに謝罪した。

インタビューで司会者が、あれがスミス以外の人物であれば、暴行後おそらく連れ出されるか、もしくは逮捕されていただろうと指摘した際、キャリーは「そうされるべきだった」と話し、提訴しなかったロックは単に面倒なことを避けたかったのだろうと述べた。 

「僕だったら今朝、ウィルを2億ドルで訴えると発表しただろう」とキャリーは述べた。「あの映像は永遠に残る。至る所で見られることになる。あの侮辱はとても長く残るだろう」

「何か言ったからといって、誰かの顔を殴る権利はない」「あの自分勝手な行為が、他の全てに影を落とした」と続けた。

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アカデミー賞授賞式で、ウィル・スミス(右)が司会者のクリス・ロックを平手打ちした。(2022年3月27日)
via Associated Press

27日の授賞式で、スミスはロックが妻のジェイダのスキンヘッドをジョークのネタにしたことに腹を立て、壇上にあがってロックの頬を平手打ちした。ロックは「ジョークだったのに」と弁明したが、スミスは「妻の名前を口にするな」と怒鳴った。

キャシー・グリフィンやパットン・オズワルドは「スミスの行動は観客が好まないジョークを言っただけで、こういった行動を容認する流れを作ってしまう」と懸念を示した。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。