『glee/グリー』とはどんな作品? 出演者のナヤ・リヴェラさんが死去。アメリカで人気のミュージカルドラマ

人種差別やいじめ、障がい、LGBTQなどが作品のテーマとして取り入れられた。
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『glee/グリー』シーズン4
Getty Images

人気ドラマ『glee/グリー』のサンタナ・ロペス役で知られる俳優で歌手のナヤ・リヴェラさんの遺体が7月13日、行方不明になったピルー湖で見つかった。

リヴェラさんは8日に、カリフォルニア州南部にあるピルー湖で行方が分からなくなっていた。

 

『glee/グリー』とは、どんな作品?

米フォックス放送による『glee/グリー』は、2009年にスタート、シーズン6まで続き、ゴールデングローブ賞作品賞を2年連続で受賞するなど、高い評価を得た人気作品。

舞台はオハイオ州ライマにある高校。その合唱部(グリークラブ)「ニュー・ディレクションズ!」の部員たちを中心に描いた青春ミュージカル作品で、往年の名曲やヒットソング、ミュージカルナンバーなどを、時にアレンジも交えながら、歌とダンスで披露する。

出演者として、ミュージカル俳優や歌手、ダンサーなどが参加していた。プロデュースは、近年では、Netflixのドラマ『ザ・ポリティシャン』、ケーブルテレビ局FXのドラマ『POSE』なども担当するライアン・マーフィーが手掛けている。

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第68回ゴールデンクローブ賞授賞式の時の『glee/グリー』出演者とスタッフ
NBC via Getty Images

マイノリティがストーリーの中心に

「ニュー・ディレクションズ!」に所属する高校生たちは、人種やジェンダーの観点からも多様性に富んだキャスティングがされており、人種差別やいじめ、障がい、LGBTQなどが作品のテーマとして取り入れられた。 

同時代の学園ドラマにおいて、人種やセクシュアリティなどにおいてのマイノリティたちがストーリーの中心となって展開していく点が、画期的な作品だと評価された。 

リヴェラさんが演じたサンタナは、チアリーディング部に所属しており、スパイとしてグリークラブに入団。意地悪な一面を持つも、打たれ弱く健気なところもあり、愛されたキャラクターだ。親友で女性のブリトニーを愛し、二人は結婚式をあげた。

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ナヤ・リヴェラさん
Getty Images

過去には2名の死者が

『glee/グリー』のキャストでは、2013年7月13日に、フットボール部とグリークラブに所属する人気者、フィン役を演じたコーリー・モンテースさんが、ヘロイン使用とアルコール摂取による混合薬物中毒が原因となり、死去している。モンテースさんの命日に、リヴェラさんの遺体が発見されることになった。

また、同じく両部に所属し、フィンの親友であるパック役のマーク・サリングさんは、2015年に児童ポルノ所持の容疑で逮捕。その後、2018年に自ら命を絶っている。