性加害から子どもをどう守る?NHK Eテレのアニメ「アイラブみー」が新作を放送

旧ジャニーズ事務所や、教育機関などで、子どもや未成年に対する性加害があったことが毎日のように報じられている。

旧ジャニーズ事務所や、教育機関などで、子どもや未成年に対する性加害があったことが毎日のように報じられている。

こうした現状を受けて、NHK Eテレで放送されている子どものための自分探求ファンタジー番組『アイラブみー 』の新作が3月下旬から5月にかけて放送される。放送時間は番組サイトで。

この番組は、5歳の主人公「みー」がさまざまな視点から「自分を大切にする」方法を学んでいく冒険アニメーションだ。すべてのキャラクターの声は俳優の満島ひかりさんが担当しており、満島さんはこれまで約50の登場人物を1人で演じてきた。

番組は放送開始された約1年前から、「性教育」の専門家らを監修に迎えつつ、子どもが受け入れやすく、またより包括的に捉えてほしいと「じぶんを大切にする」など大きなテーマを掲げてきた。

今回の新作は「うまれたことがなんですごいの? 」「よくわかんないけど、なんかヘン…?「としうえだし、そんなこといえないよ」の三つ。

さまざまな事件を受けて、より踏み込んで 「子どもが自分の心と身体を守るために必要な考え方」にフォーカスした内容となっている。

番組プロデューサーの藤江千紘さんは以下のようにコメントしている。

こどもや未成年の性被害の報道が相次ぐ昨今。社会構造や、人権意識など問題は山積していますが、アイラブみー制作チームは「当事者であるこどもたちは、いったい生きていく上でどんなことを知り、どんな智慧を身につけておけばいいのだろう」と監修の先生方と頭を悩ませました。議論を重ね、1年がかりで制作した3本が放送となります。結果として、おとなの私たちにも様々な気づきがありました。ぜひ、お子さんと一緒に、おとなだけでも、ご覧いただけると幸いです。

番組では家族や教員など子どもと関わる大人向けのサイトも用意している。