リアルプロ野球より盛り上がるかも?「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018」開幕戦レポート

プロ野球は終了し、オフシーズンに入ってしまいましたが...
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2018年のプロ野球は日本シリーズも終了し、オフシーズンに入ってしまいました。しかし、来年まであの熱い戦いを待つことはありません。

2018年10月12日、ベルサール渋谷ガーデンにて、もうひとつのプロ野球、eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018が開幕。開幕戦ではセ・パ両リーグ12チームのeスポーツ選手が一堂に会し、各チームそれぞれ3試合が行われました。今回はその模様をレポートします。

ちなみに「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」とは、コナミデジタルエンタテインメントと一般社団法人日本野球機構が共同開催するeスポーツリーグ。ゲームタイトルの「実況パワフルプロ野球」を用い、各プロ野球団がそれぞれプロゲーマーを登録、プロ野球さながらのペナントレースを行うというもの。

当日に行われた対戦カードは以下の通りです。

  • 「読売ジャイアンツvs.阪神タイガース」
  • 「中日ドラゴンズvs.ヤクルトスワローズ」
  • 「広島カープvs.横浜DeNAベイスターズ」
  • 「北海道日本ハムファイターズvs.ソフトバンクホークス」
  • 「東北楽天ゴールデンイーグルスvs.西武ライオンズ」
  • 「オリックスバファローズvs.千葉ロッテマリーンズ」

試合の結果はというと、セ・リーグは、中日、DeNAが2勝1敗、巨人、阪神が1勝1敗1分、広島、ヤクルトが1勝2敗。パ・リーグは、西武ライオンズが3勝、オリックスとソフトバンクが2勝1敗、日本ハム、ロッテが1勝2敗、楽天が3敗となりました。

パ・リーグは圧倒的な打撃力によって西武ライオンズが3連勝を決め、開幕ダッシュに成功。セ・リーグはまだまだダンゴ状態といったところです。

実際のプロ野球さながらの熱戦で繰り広げられ、訪れていた観客も熱狂していましたが、今回の大会では、試合以上に盛り上がるポイントが多々ありました。

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スタジアムさながらの応援団が駆けつけていました
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試合はメインとなるセンタースタジアム、そしてそれと同時進行で試合が行われるレフトスタジアム、ライトスタジアムの3か所で行われました。

いずれの試合も動画配信されており、プロのアナウンサーによる実況や、プロ野球OB選手が解説をするなど、まさにプロ野球中継そのもの。さらに球団マスコットが会場やロビーなどに終始おり、ファンとの交流やパフォーマンスを行っていました。

また、オープニングではeBASEBALLのEDテーマソングとして決定しているベリーグッドマンの「プレイヤー」がお披露目されるなど、まさにエンターテイメントの祭典として楽しめるイベントに仕上げられているのです。

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解説を務めた中日ドラゴンズの元監督である谷繁元信氏
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解説を務めたヤクルトスワローズの前監督、真中満氏
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ジョニーの愛称で親しまれた元千葉ロッテマリーンズの黒木知宏氏
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横浜、ソフトバンク、中日で活躍した多村仁志氏
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ギャオス内藤として、人気選手だった内藤尚行氏
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eBASEBALLのテーマソングを歌うベリーグッドマン
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来場したファンに話を伺ったところ、日米野球2018を観に行きがてら寄ってみたと言う人もいれば、球団マスコットのファンでマスコットのスケジュールを見てこのイベントを知ったという人もいらっしゃいました。また、eBASEBALLのプロ選考会に出場したが残念ながら最終選考まで残れなかった『パワプロ』のファンも。

来場の目的はさまざまながら、野球ゲームながらもプロ野球のように観戦し、プロによる実況解説が体験できたことは、実際のプロ野球と同様に興奮し、楽しめたと多くの人が語っていました。

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会場内にマスコットが闊歩しており、一緒に撮影もしてもらえました
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ファンにサインを書いているハリー・ホーク
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ジャビットとフレップがじゃれ合っているシーンは、シーズン中では滅多に観られない光景
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北海道日本ハムファイターズのマスコット、フレップのスケジュールを調べて、会場にやってきた鳴神さんとえりかさん
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パワプロ公式Twitterでイベントを知ってやってきたスターマンさんと西村さん。せっかくなのでバッファローベルとかポラリスとか女の子のマスコットも来てほしかったとのこと
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今年は50戦も神宮球場に足を運んだというヤクルトファンのあろさん。eBASEBALLはNPBが関わっているので、大会に出場しているプロゲーマーもヤクルト選手の一員です、とコメント
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「野球ゲームを観ていたつもりでしたが、観ているうちに野球を観ているような感覚になりました」と、さくさん。「プロ選考会で落ちてしまいました。プロの方はストレートの投げ分けが凄いですね。」と、はんぺんさん。お二人は大阪と広島からやってきたガチファンだそう
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まだまだeスポーツ観戦を目当てに来場する人は少なかった印象ですが、何回か会場に足を運んだり、配信動画を観たりしているうちに、eスポーツプレイヤーや『パワプロ』自体に興味を持ってくれるのではないでしょうか。そうしているうちに、さらに楽しみが増え、eスポーツ自体のファンになってくれると思います。

そういう意味では、目的は違えど来場してもらえるというのはeスポーツ主催者側としてもありがたいことです。来場者にしても、解説者やマスコットがそばに居るのはかなりレアな体験。もしかしたら、ファン感謝デーよりも、元選手やマスコットに近づける機会かもしれません。

試合自体も、ほぼノータイムで投球が行われ、6イニングまででの決着となっています。ゲームならではのテンポの良さで、20~30分で終わるのも、気楽に観られる要因でしょう。

もしちょっとでも興味が沸いてきたら、『パワプロ』をプレイしてみることをオススメします。一度体験すると、プロの選手がいかに凄いプレイを難なく行っているのがわかり、プロeスポーツプレイヤーへの畏敬の念が生まれること間違いなしです。そうなると、その選手のプレイを生で観られるイベントがさらに価値が高まるわけです。

なおeBASEBALL パワプロ・プロリーグは、全5節のリーグ戦が行われ、12月にはプロ野球のクライマックスシリーズにあたるeリーグ代表決定戦(ファーストステージ/ファイナルステージ)、そして来年1月には日本シリーズにあたるe日本シリーズが開催されます。

日程と開催場所を確認し、ぜひとも一度観戦してみてください。公式サイトでは観戦者の募集も行われているのでチャンスはまだまだありますよ。

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