教師がネイティブ・アメリカンのまねするダンス ⇒ 休職に。「到底受け入れられない」【動画】

サイン・コサイン・タンジェントを教える数学の授業中だったという。

カリフォルニア州の高校で、教師が授業中にネイティブ・アメリカンのダンスのまねをしている映像がネット上で拡散され、物議を醸している。管轄する学区は「広大なネイティブ・アメリカンの文化や慣習に対する侮辱的な表現であり、到底受け入れられるものではない」などとする声明を発表した。

映像には、教師が羽根を模した装飾付きの頭飾りをかぶる姿が写っている。教師は生徒たちの前で、三角関数の「サイン・コサイン・タンジェント」を覚えるときに使われる「SohCahToa」という言葉を繰り返し唱えている

AP通信によると、ネットで拡散した映像は生徒によって撮影されたという。

 

 

この学校を管轄する同州南部のリバーサイドの統一学区は、ビデオに写った女性が学区の教師であることを確認した上で、次のような見解を公表した

「このような行為は、広大なアメリカ先住民の文化や慣習に対する侮辱的な表現であり、到底受け入れられるものではありません。彼女の行動は、当学区の価値観を代表するものではありません」

学区が調査を行う間、教師を休職処分にするという。

ロサンゼルスのネイティブ・アメリカン・インディアン委員会の委員長であるクリッシー・カストロ氏は、ハフポストUSの取材に対し、このビデオが「非人間的である」と非難した。「特に、ネイティブ・アメリカンの生徒たちが歓迎され、受け入れられ、祝福されていると感じられるべき学びの場で、このような行為はあってはなりません」と憤りをあらわにした。

「私たちの若者は、最も高いレベルの自殺のリスクに直面しています。人間性を奪うような行為は、たとえそれが不快ではないと言う生徒であっても、そのようなイメージや行動に繰り返しさらされることで自己肯定感を低下させると示す多くの研究があります」

非営利団体「ILLUMINATIVE」の創設者兼エグゼクティブ・ディレクターであるクリスタル・エコー・ホーク氏は、教師の行動がネイティブ・アメリカンの若者に悪影響を与えることへの危惧を示した。「この事件は、全国の教室で先住民たちが大切にされ、尊重されるために、教職員にしっかりとした文化的能力のトレーニングを行う必要があることを証明しています」