まるで人間みたいなゴリラ、現る? 奇跡の瞬間とらえた自撮り写真が話題に

人間入ってる...? なんとも微笑ましい写真、撮影したのは密猟者からゴリラを守るレンジャー隊員でした。

アフリカ中部・コンゴ民主共和国で撮影された1枚の自撮り写真が、世界中で話題になっている。

精かんな顔つきをした男性と、その奥に写っているのは...2頭のマウンテンゴリラ。

左側に立っているゴリラは背筋を伸ばし、決めポーズをとっているかのようだ。しかも、2頭ともなぜかカメラ目線。

「着ぐるみ...?」「人間が入ってる...?」

写真がネット上に公開されると、困惑と驚きのコメントが相次いだ。

この写真は、マウンテンゴリラなどの絶滅危惧種が生息し、ユネスコの世界遺産にも登録されているヴィルンガ国立公園で撮影された。

密猟者から野生動物を守るレンジャー隊員が4月18日、自身のFacebookに投稿。写真には約3万件の「いいね!」が付き、BBCなど多数のメディアで取り上げられた。

奇跡の瞬間をとらえたような、今回の自撮り写真。ヴィルンガ国立公園はInstagramで、「ゴリラは本物です!このゴリラ・ギャルたちはいつも生意気な行動をするので、このショットは彼女たちの特徴をとらえた完璧な写真です」とコメント。

その上で、「この写真は特別な状況で撮影されたものです。野生のゴリラに近づいてはいけません」とも強調している。

絶滅の危機や密猟からゴリラを守る ヴィルンガ国立公園

アフリカ最古の国立公園ヴィルンガには、約1000頭ものマウンテンゴリラが生息しているという。

ここでは、野生動物の肉を狙う密猟者から野生動物を守るため、600人以上のレンジャー隊員が働いている。

彼らは日常的に襲撃にさらされている。2018年4月には、民兵組織の襲撃を受け、マウンテンゴリラの保護にあたっていた職員6人が死亡する痛ましい事件も起きた。

ヴィルンガ国立公園は、「ヴィルンガの素晴らしい野生生物を保護することは絶え間ない挑戦であり、私たちの仕事はあなたの支援なしには実現できません」として、写真をシェアした人に対して公園への寄付も呼びかけている。

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ヴィルンガ国立公園のレンジャー隊員
Brent Stirton via Getty Images
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Finbarr O'Reilly / Reuters
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Thierry Falise via Getty Images