インドネシア・スラウェシ島地震による深刻な液状化被害 孤立した住民に医療を!

島の中部パルでは高さ数メートルに及ぶ津波が押し寄せ、液状化被害が深刻化している村もあります。
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日本赤十字社
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■ マグニチュード7.5の地震。液状化の被害も

9月28日現地時間17時、インドネシア中部スラウェシ島を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。島の中部パルでは高さ数メートルに及ぶ津波が押し寄せ、液状化被害が深刻化している村もあります。いまだに被害の全貌がつかめておらず、復興には時間がかかる見通しです。

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日本赤十字社
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■ 傷を負っていても病院に行けない被災者

現地の病院が傷病者を診療しているものの、住民のなかには病院に行けず、受診ができない人もいます。このような事態に対し、インドネシア赤十字社は直ちに医療班の巡回診療を開始。村々を訪問し、病院へ通えない被災者へ医療を届けています。

液状化被害の大きいバロンガ村に住む女性は、地震で足に20センチにもわたる大きな怪我を負ったものの、応急処置をされたあと病院へは行かず家の中で休んでいました。ガーゼをはずすと怪我をした箇所の一部が化膿していたため、インドネシア赤十字社のスタッフが患部を洗浄し、新しいガーゼに交換。「交通費もかかるため、病院には行かなかった。訪問診療をしてくれてありがたいです。」と語りました。

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怪我をしても簡単には病院に行けず、家にとどまる被災者
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■ 緊急医療アドバイザーとしての日赤の支援

日赤は災害発生後、ただちに現地に職員を派遣、さらに10月14日には、世界各地での救援経験の豊富な医師と看護師を現地に派遣し、緊急医療アドバイザーとしてインドネシア赤十字社が行う医療支援活動に対し、技術指導を行っています。

現在、支援の課題となっているのは、被災者が必要な診療を受けられるようにすること。現地に派遣されている名古屋第二赤十字病院 杉本憲治医師は、高次医療機関への搬送方法などについて、インドネシア赤十字社へ助言を行いました。「いままで、根本的な治療をあきらめていた人々にも機会を提供していく必要がある。」と杉本医師は話します。

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インドネシア赤十字社の診療の技術指導をする杉本医師(写真左)
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■ 復興の兆しが見えない被災地にさらなる支援を

被災地では医療はもとよりテント・食料など生活必需品が不足しています。日赤はインドネシア赤十字社と国際赤十字・赤新月社連盟と協力し、被災者の支援を続けていきます。杉本医師は「被災者は苛酷な環境におかれながらも、日本を始めとする海外からの支援に感謝し、期待しています。いまだ陸路ではアクセスできない地域もあるが、支援を1日でも早く届けたい」と述べています。

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日本赤十字社
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現在、日赤ではインドネシア・スラウェシ島地震救援金を受け付けています。詳しくは日赤ウェブサイトをご覧ください。http://www.jrc.or.jp/contribute/help/20181/index.html