ロシア選手団、平昌オリンピックへの参加認められず IOCが決定

条件を満たせば個人の資格で参加することはできるが…。
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ロシアの組織的ドーピング行為の調査を担当したサミュエル・シュミット調査委員長(右)と、IOCのトーマス・バッハ会長
Denis Balibouse / Reuters

国際オリンピック委員会(IOC)は12月5日、スイスのローザンヌで理事会を開き、組織的なドーピングを行ってきたとされるロシアに対し、2018年2月に韓国で開催される平昌(ピョンチャン)オリンピックでロシア選手団の参加を認めないと決めた。

ロシアは、2011年から4年間にわたって、選手に対して運動パフォーマンス向上の薬物のドーピングを国家ぐるみで組織的に行ったとして、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が報告し、IOC理事会はロシアの参加について協議していた。

ニューヨーク・タイムズによると、平昌オリンピックでは、ロシア選手の成績はオリンピックの公式記録には記録されず、国としてメダルも獲得できない。ただし、厳格な条件を満たせば、個人の資格で、国旗も国歌も使用できない「中立選手」として参加することができる。

2014年2月のソチ冬季五輪で、ロシアのドーピング検査機関の所長を務め、2016年5月12日付のニューヨーク・タイムズで、国家ぐるみでのドーピングプログラムを告発したグリゴリー・ロドチェンコフ氏は5日、声明を発表し、IOCの決定は「強力なメッセージ」だと評価した。ロドチェンコフ氏は、ロシアのドーピング疑惑を追ったNetflixのドキュメンタリー映画『イカロス』にも登場する。

「世界が見てきたように、ロドチェンコフ氏はロシアで国家がスポンサーとなったドーピングシステムについて信頼に足る、反論できない証拠を示した。そのシステムは、当時スポーツ相を務めていたビタリー・ムトコ氏(現副首相)と、他の政府高官たちが監督し、資金提供していた」と、弁護士のジム・ウォールデン氏は述べた。「ロシアの冬季オリンピックへの公式参加が認められなかったことで、ロシア、そしてすべての国に対し、国際社会のルールを無視すると深刻な結果をもたらすということを明確にした」

ロシアのプーチン大統領は、ロドチェンコフ氏について、「スキャンダラスな評価をされている人物だ」と言及している

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。