スーパーチューズデーでバイデン氏が躍進 9州で勝利確実

一方、サンダース氏は人口最大のカリフォルニア州で勝利を確実に。
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スーパーチューズデーにロサンゼルスで演説をするジョー・バイデン氏2020年3月3日
ASSOCIATED PRESS

アメリカ現地時間の3月3日、アメリカ大統領候補選びのヤマ場と呼ばれる「スーパーチューズデー」となった。

大統領選挙のための予備選、もしくは党員集会が、最も多くの州で行われる火曜日。2020年は、14の州とアメリカ領サモア、海外住民の民主党員による投票が行われ、共和党のトランプ大統領に挑む民主党候補を固める大きな節目となった。

結果、民主党中道派のジョー・バイデン氏が、スーパーチューズデーでも多くの州で勝利を確実にして、躍進を見せた。

予備選のスタートでは振るわなかったバイデン氏だが、2月29日のノースカロライナ州で大勝利。その後、数名の候補者が撤退し、バイデン氏への支持を表明した。その勢いに乗り、バイデン氏はバージニア州、ノースカロライナ州、テネシー州、オクラホマ州、アラバマ州、テキサス州など南部の州を制し、合計9州で勝利を確実にした

スーパーチューズデー前までトップを走っていた左派のバーニー・サンダース氏は、大票田のカリフォルニア州をはじめ、4州で勝利を確実にした。

アメリカ領サモアでの党員集会は、大富豪で元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が勝利を確実に。

一方、エリザベス・ウォーレン氏はどの州でも勝利することはできなかった。

以下が各州で優勢な候補者だ:

アラバマ州:代議員数52人(バイデン氏)
バーモント州:16人(サンダース氏)
バージニア州:99人(バイデン氏)
ノースカロライナ州:110人(バイデン氏)
マサチューセッツ州:91人(バイデン氏)
メイン州:24人
テネシー州:64人(バイデン氏)
アーカンソー州:31人(バイデン氏)
ミネソタ州:75人(バイデン氏)
コロラド州:67人(サンダース氏)
オクラホマ州:37人(バイデン氏)
テキサス州:228人
ユタ州:29人(サンダース氏)
カリフォルニア州:415人(サンダース氏)

海外在住の民主党員による投票は翌週まで行われる。

これまでの経緯

今回のスーパーチューズデーは、始まる前から大きな影響を及ぼしていた。直前になって、大富豪のトム・スタイヤー氏、38歳の元インディア州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏、そして上院議員のエイミー・クロブシャー氏が撤退を表明した。

この動きは、民主党の中でも穏健派が統合し、元副大統領のジョー・バイデン氏を支持する為とみられる。ブティジェッジ氏もクロブシャー氏も、スーパーチューズデーの前日にバイデン氏への支持を表明している。

これにより、主力候補は主に4人に絞られた。ジョー・バイデン氏、バーニー・サンダース氏、エリザベス・ウォーレン氏、そしてマイケル・ブルームバーグ氏だ。

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スーパーチューズデー以前の予備選でトップを走ってきたサンダース氏
David McNew via Getty Images

サンダース氏は事前の予備選でトップを走り、スーパーチューズデーでも良い結果が予測されていたが、バイデン氏はサウスカロライナ州の予備選で大勝し、勢いをつけていた。一方、ウォーレン氏は、まだ候補として残る正当な理由が必要となっていた。ブルームバーグ氏はこれまでの予備選4戦では競わず、スーパーチューズデーで成功することを焦点に戦略を練ってきた。

2月から6月まで続く民主党の予備選挙のおよそ3分の1、1357人もの代議員の獲得がここで争われる。(代議員が、夏の党大会で党の候補者を選出する)

ここでの勝敗が、サンダース氏の勢いに拍車をかけるのか、それともレースを複雑化させるのか...。今後に大きく影響を及ぼすことになる。

スーパーチューズデー前の各候補の状況を少し説明しよう。

 

サンダース氏:

2月に行われたニューハンプシャー州とネバダ州の投票で勝利し、スーパーチューズデーが開催される州での事前の世論調査では、カリフォルニア州での大幅リードなど、サンダースに好ましい予測が出ていた。しかし、バイデン氏のサウスカロライナ州での勝利や、直前に複数の候補者が撤退したことで、見通しはまごついていた。

バイデン氏:

バイデン氏は、2月29日のサウスカロライナ州での予備選の勝利を約束していた。実際、大勝という結果を成し遂げた。

アイオワ州などでの予備選では振るわなかったバイデン氏だったが、サウスカロライナ州での勝利がスーパーチューズデーでのキャンペーンに再び火を付ける、と話していた。特に南部の州では、黒人有権者からの支持は重要となってくる。

バイデン氏のサウスカロライナ州での勝利の後、数人の候補者が撤退し、彼への支持を表明した。

ブルームバーグ氏:

ブルームバーグ氏は戦略的に初めの予備選4戦を飛ばし、スーパーチューズデーに焦点を合わせた。この日に、多くの代議員獲得が争われるからだ。

その為、彼はスーパーチューズデーが開催される州でのキャンペーンに巨額をつぎ込んだ。自らの資金によるキャンペーン費は、1月31日までで4億ドルを超えると報じられている。

彼のこれまでの国レベルでの評価は、討論会だけでしかなく、それも良いパフォーマンスとは言えなかった。

スーパーチューズデーの朝、ブルームバーグ氏はレポーターらに「どこかの州で勝利できるかさえわからない」と話していた。

 

ウォーレン氏:

ウォーレン氏はこれまでの予備選で成功しておらず、スーパーチューズデー以前に8人の代議員しか獲得できていない。彼女がレースに残るには、スーパーチューズデーで多くの代議員を獲得することが必要だ。

ウォーレン氏のキャンペーンは、予備選開始当初から長期戦になると話していた。サウスカロライナ州での敗北の後でも、彼女のキャンペーンマネージャーは、ウォーレン氏はこのレースを最後の最後まで戦い抜くことをほのめかしていた。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。