元大統領夫人バーバラ・ブッシュさんは、病院に戻らないことを決めた

「愛する家族に囲まれ、感謝しています」
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バーバラ・ブッシュさん(2013年撮影)
Mike Stone / Reuters

ジョージ・H・W・ブッシュ(父)元大統領の妻、バーバラさん(92)が、健康状態の悪化を受けて病院での治療をやめ、ヒューストンの自宅で療養を始めた。CNNが関係筋の話として報じた。

今後は病院には戻らず、家族や担当医と相談した上で、身体や精神の苦痛を和らげる緩和ケアを受けるという。

自宅では夫のブッシュ氏と娘のドロシーさん、息子のマービンさんとニールさんが付き添った。同じく息子のブッシュ(子)元大統領と、ジェブ元フロリダ州知事もここ1週間、繰り返し見舞いに訪れているという。

■「愛する家族に囲まれ、感謝しています」

ブッシュ元大統領のスポークスマン、ジム・マグラス氏も4月15日(現地時間)に声明を出した。

「バーバラさんは最近、入退院を繰り返していましたが、家族や医師と相談の上、これ以上の治療はせず、緩和ケアに集中することを決めました」

「彼女を知る人にとっては驚くことではありません。バーバラさんは健康状態が悪化しているにもかかわらず毅然としています。揺るぎない信念をもち、自分よりも周囲の人のことを気にかけています。彼女は愛する家族に囲まれ、多く寄せられたメッセージ、そして特に彼女の回復を祈る人たちに感謝しています」

■緩和ケアとは?

デジタル大辞泉によると、緩和ケアとは、完全な治癒の望めない患者に対し、生命の持続よりも、その身体的痛みや精神的苦痛を取り除くことに重点をおいた介護・看護。末期がん患者などに対して行われるという。

CNNによるとバーバラさんは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とうっ血性心不全を患っているという。

■夫も長男もアメリカ大統領に

2017年1月18日にバーバラさんは、気管支炎でヒューストン市内の病院に入院した。夫のブッシュ氏も同日、息切れの症状があったため入院。ブッシュ氏は医師の勧めもあり、20日に行われたトランプ大統領の就任式を欠席していた。

ブッシュ夫妻は1945年1月に結婚し、6人の子供がいる。その中には長男のジョージ・W・ブッシュ元大統領や、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事がいる。夫妻は、第2子の長女ロビンさんを白血病で亡くしている。

ハフポストUS版より翻訳、編集しました。