「人はレイプのとき快楽を感じることもできる」 フランスの元ポルノ女優が発言し物議

ラーエ氏は1月9日に出された「セクハラ告発非難」声明の共同執筆者でもある。
Open Image Modal
ブリジット・ラーエ氏(撮影=2015年6月27日)
David Wolff - Patrick via Getty Images

フランスの元ポルノ女優でラジオパーソナリティのブリジット・ラーエ氏(62)が、テレビ番組で「人はレイプのとき快楽を感じることもできる」と発言し、物議を醸している。

ラーエ氏は1月10日、フランスのニュース専門テレビ局「BFMTV」の討論番組に出演。性暴力と性的な自由について、フェミニストのカロリナ・デ・ハース氏と議論した。

問題となる発言は、デ・ハース氏の「とてもシンプルなことは、暴力は止めなければいけない、ということです。暴力は快楽を阻害するからです。レイプの被害者は快楽をあまり得られないということは、一般的な事実です」という発言の後になされた。ラーエ氏は「人はレイプのときに快楽を感じることもできます、と言っておきましょう」と応答した。

ラーエ氏は、1月9日に発表された、「男性にも『口説く自由』がある」として「#metoo」などのセクハラ告発運動を非難する声明を発表した100人の女性に名を連ねている。この日の議論も、声明文を受けて行われたものだった。声明文に続き、性犯罪の加害者を擁護しているともとれる発言に、大きな批判が巻き起こった。

デ・ハース氏は番組の終了後、以下のようにツイートした。

「BFMTVでの議論の最後に、『ル・モンド』に掲載された声明に署名した人の1人が、こんな言葉を私に語りました。『知ってるでしょ、レイプでも快楽を感じることができるってことを』。...私には、いくつか言うべきことがあります。

性犯罪被害者の身体は、様々に異なる形で反応します。そのことは、レイプが犯罪であるという事実を変えることはありません。性的快楽について語るときに、こんな言葉を使ってしまうのは、「暴力」を些細なものとしか考えていないという感性の現れであるように思います。

また、セクハラ告発非難声明の共同執筆者である俳優のカトリーヌ・ドヌーヴ氏も、この発言を「性犯罪被害者の顔につばを吐くよりも酷い」などと批判した。

イギリスの「タイムズ」紙によると、ラーエ氏は1月12日、「私の発言と文脈が切り離されたことを残念に思います」と話した。「言いたかったのは『身体の反応と精神は、時として一致しないことがある』ということです」と語った。

また、彼女は自分自身がソーシャルメディア上で「リンチに遭っている」とし、「もしそれで世界が動くなら、私は謝罪します」と付け加えた。