「うっぷん晴らし屋さん」でむしゃくしゃ解消?金属バットで壊し放題の店が海外で人気(動画)

約半年で1万人が利用,,,働く人たちのストレスの高まりを反映していると見られる

上司のイヤミや生意気な後輩の一言で、むしゃくしゃした気持ちを抱えたまま帰路に着く、なんて経験はおありだろうか。

まさにそんな社会人を対象にした「うっぷん晴らし屋さん」が中国で熱を帯びつつある。複数の現地メディアが報じている。

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テレビを壊すイメージ画像
Getty Images

■バットで酒瓶割り続ける

澎湃新聞が紹介しているのは首都・北京にある店舗だ。

店に入ると、防護服やヘルメット、それに手袋を貸し出され、宇宙飛行士のような出で立ちになる。

そして、備え付けの金属バットで、力一杯ビール瓶を割り続けることができる。中には壁に向かって思い切り投げつける人もいて、発散の方法は人それぞれだ。

制限時間は30分。追加料金を払うことで、パソコンやキーボード、それにマネキンや洗濯機などの様々なオプションを相手に暴れまわることができるという。

店長の男性は澎湃新聞に対し「マネキンには嫌いな人の名前を書く人もいます。ここでは何も気にかける必要はない。来て、壊して、リフレッシュする。それだけでいいんです」と話す。

開店からおよそ半年でのべ1万人がこの店を利用したという。

■反応は様々...懸念の声も

利用者の反応は様々だ。新京報によると、「気が楽になった」と話す人もいる一方で、「暴力的すぎて、自分には合わなかった。ただただ疲れた」と効果を実感できなかった人もいたという。

心理学の専門家も「暴力的な方法でストレスを発散するのが習慣化してしまう可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

その上で、言葉でうまく感情を表現できず、溜め込みがちな人には「ジョギングや水泳など、軽い運動を行うことでもストレスを和らげることができる」としている。

中国では「996」と呼ばれる「朝9時から夜9時までの労働を週6日」という労働スタイルが広まっているほか、残業を美化する文化の出現も一部のメディアから指摘されている。

こうした過激とも言えるサービスが人気を帯びているのも、働く人たちのストレスの高まりを反映していると見られる。