警察官に背中を7発以上撃たれたジェイコブ・ブレイク氏「人生が一瞬で変わってしまった」【ケノーシャ黒人銃撃】

腰から下は麻痺しているというブレイク氏が病院からメッセージ。24時間痛みが続いていると訴えています。抗議活動も広がっています。

ウィスコンシン州ケノーシャで、警察官に背中を撃たれ重傷を負ったジェイコブ・ブレイク氏が、入院先の病院のベッドからメッセージを発信し、痛みが続いていると語った。

ブレイク氏は8月23日、警察官に複数回銃撃された。その後、腰から下が麻痺した状態が続いていると、ブレイク氏の父親が9月4日に明かしている

ブレイク氏の弁護士によって 9月5日に投稿された動画で、ブレイク氏は銃撃で人生が一瞬で変わったと語っている。 

「人生だけではありません、人生を前に進むために必要な足も、一瞬にして奪われてしまうのです」とブレイク氏は言葉を続ける。

ブレイク氏は背中とお腹には、まだ医療用ホチキスの針が打たれている状態で、24時間痛みが続いているという。

「誰もこんな痛みを味わいたくないと思います。痛みしかありません。息をするときも、寝る時も、横に動くだけでも痛い。食事をするときも痛みます」

「皆さんお願いです。変えていきましょう。力を合わせて、お金を集め、もっと生きやすくなるよう変えていきましょう。多くの時間が無駄になっているのですから」

ブレイク氏が銃撃された時に周囲の人の撮影した動画には、SUVに向かって歩いて行くブレイク氏に少なくとも2人の警察官が銃を向ける様子がうつっている。ブレイク氏がドアを開けたようとした瞬間に、警察官のひとりがブレイクさんのシャツをつかんで、背中を少なくとも7発撃った。

SUVの後部座席には、3歳と5歳と8歳のブレイク氏の3人の子どもが乗っていた。

銃撃の後、警察は「家庭内の揉め事」の通報を受けて駆けつけたと声明で発表した。目撃者の何人かは、警察が近づいた際にブレイク氏が喧嘩を仲裁しようとしていたとシカゴ・サンタイムズに話している。

ブレイク氏が撃たれた後、ケノーシャやアメリカの様々な都市で、銃撃に対する抗議活動が広がった。

無罪を主張

ブレイク氏は9月4日には、オンラインによる公判にも出廷し、7月に訴えられた不法侵入、性的暴行、治安紊乱行為の3つの刑事罰について無罪を主張した。

ケノーシャ郡地区検察局の刑事告発状によるとブレイク氏は5月3日にケノーシャにある元交際相手の家に押し入って、性的暴行を加え、車とデビットカードを盗んで、2つのATMで合計1000ドルを下ろした罪に問われている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。