大統領選討論会、“もうろくしたバイデン像”が覆される結果に

トランプ陣営はバイデン氏を支離滅裂で病弱、頭が正常に機能していない高齢者であるかのように描いてきた
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ジョー・バイデン氏
Brian Snyder / Reuters

現地時間の9月29日に開催されたアメリカ大統領選の第1回討論会。注目ポイントの一つが、民主党大統領候補のバイデン氏のパフォーマンスだった。

トランプ大統領と大統領の選挙陣営はここ数カ月、「バイデン氏は高齢で、精神が不安定であり大統領にふさわしくない」と主張し続けてきた

しかし90分の討論会では、トランプ大統領に対して、毅然とした態度をとるバイデン氏が印象付けられる結果になった。

何カ月も続けてきた攻撃

現在77歳のバイデン氏は、当選した場合アメリカ史上で最高齢の大統領になる。

この数カ月、トランプ氏はバイデン氏を「頭が悪く、最盛期はすぎた」と批判してきた。

トランプ氏の選挙陣営は、バイデン氏の年齢を攻撃する広告をTVやネットで山のように掲載し、そういった広告の多くで、バイデン氏を支離滅裂で病弱、頭が正常に機能していない高齢者のように描いてきた。

さらに討論会の前には「バイデン氏がパフォーマンスを向上させるドラッグを使用している」という根も葉も無い主張をし、バイデン氏はドラッグ検査を受けるべきと述べていた。

バイデン氏がトランプ氏の虚偽の主張を批判

しかし討論会では、バイデン氏が支離滅裂な話をすることはなかった。

何度かどもった場面はあったが(バイデン氏は子どもの頃から吃音だった)、終始毅然とした態度を保ち、相手の話を遮って喋り続けるトランプ氏に、黙って欲しいと告げた

また、事実に基づかないトランプ氏の主張を何度も虚偽だと指摘した。

例えばトランプ大統領は、海外に流出した雇用をアメリカに戻し、歴史上類をみないほど経済を発展させ、軍を再建し、どの政権より多くを成し遂げたと主張した。

しかしそれは、事実とは異なる。

トランプ大統領が貿易戦争を悪化させたことにより、製造業を取り巻く景気は後退し、経済は打撃を受けた。モデレータのクリス・ウォレス氏が述べたように、オバマ前政権の最後の3年で創出された雇用はトランプ政権の最初の3年間より150万多かった

さらに、主張したような大型の航空機や戦艦の補強は行われず、これまでの大統領に比べて可決した法案や大統領令は少なかった。

そしてこれまで同様、郵便投票は不正が生じるという根拠のない主張を繰り返した。

こういった主張をするトランプ氏を、バイデン氏は「嘘つき」で「事実を無視している」と批判。

討論会の最後では「私たちはこれを変えられるでしょうか?それともあと4年、この嘘が続くのでしょうか?」と有権者に呼びかけ、アメリカの将来が一人一人の手に委ねられていると訴えた。

トランプ氏もバイデン氏を批判したが、バイデン氏の姿勢は結果的に、トランプ氏が主張した「頭が悪くて、弱々しい」バイデン像を覆すことになった。

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トランプ大統領
Brian Snyder / Reuters

討論会は、10月中にあと2回行われる予定だ。1週間後には、副大統領のマイク・ペンス氏と民主党副大統領候補カマラ・ハリス氏の討論会が予定されている。

アメリカ大統領選討論会スケジュール

大統領候補討論会

第1回:9月29日 オハイオ州クリーブランド / ケース・ウェスタン・リザーブ大学

第2回:10月15日 フロリダ州マイアミ / エイドリアン・アルシュト舞台芸術センター

第3回:10月22日 テネシー州ナッシュビル / ベルモント大学

副大統領候補討論会

10月7日 ユタ州、ソルトレイクシティ / ユタ大学

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。