香港デモで実弾6発、撃たれた男子高校生は命に別状なし。警察は「合理的かつ合法的」

地元紙によると、1日で少なくとも50人以上が負傷、180人以上が逮捕された。負傷者の中には11歳の子どももいるという。
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香港・新界地区で、警察がデモ参加者(左端)に実弾を発射する瞬間とされる映像=香港大学学生会提供
時事通信社

中国建国70周年の国慶節を迎えた10月1日、香港では警察とデモ隊の大規模な衝突が発生し、警察は実弾6発を使用した。至近距離から左胸に被弾し、重体となっていた高校2年の男子生徒(18)は、命に別状はないという。

SNSでは、警察とデモ隊が衝突する中、高校生が警察官に向けて鉄パイプを振り回すと、警察官が右手で拳銃を取り出し、高校生の胸を狙って至近距離から発砲する様子を撮影した動画が投稿されている。

香港の民主団体「デモシスト」の幹部で、日本語で香港デモへの支持を呼びかけている周庭(アグネス・チョウ)さんもTwitterを更新し、被弾して倒れた高校生が周囲に助けを求める動画を投稿。

「高校生の彼が実弾に撃たれた後、 『胸がすごく痛いです、早く私を病院に送って!』と叫びました。心が痛いです」とコメントした。

地元紙のSouth China Morning Post紙によると、高校生はクイーンエリザベス病院に搬送された。重体だが、容体は安定し、命の別状はないという。

香港警察のスティーブン・ロー長官は1日深夜に会見し、デモ隊との衝突に計6発の実弾が使用されたと発表した。

「警官が停止するよう警告した後も攻撃を続けた。警官は自分の命が深刻な脅威にさらされていると感じた」として、高校生への実弾使用を「合理的かつ合法だと思う」と述べたという。

1日で少なくとも50人以上が負傷、180人以上が逮捕されたという。負傷者の中には11歳の子どももいると、同紙は報じている。

イギリスのドミニク・ラーブ外相は、「(デモ隊の)暴力は正当化できないが、実弾の使用は不釣り合いで、状況を悪化させるだけだ」と実弾使用を非難している。

CNNは高校生の負傷で衝突がさらに激化すれば、北京の介入を招く懸念があると警戒する専門家のコメントを紹介した。