巨大セイウチ、北欧の港でボートを沈めまくって大混乱。SNSの人気者だけど心配なことも…

北欧神話の女神にちなみ、「フレイヤ」と呼ばれています。桟橋やボードで寝っ転がる姿には、「天才的な夏の過ごし方」の声も。
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JAMI TARRIS VIA GETTY IMAGES
イメージ画像(※記事中に出てくる「フレイヤ」と名付けられたセイウチとは関係ありません)

ノルウェーの港に現れた、体重1500ポンド(およそ680キロ)ほどの巨大なセイウチ。北欧神話の女神にちなんで「フレイヤ」と呼ばれており、ノルウェーのあちこちの港に現れては、ボートを沈めて回るなどし、住民とネットを騒がせている。

 

桟橋やボードで寝っ転がる「天才的な夏の過ごし方」

6月、ドイツの放送局「ドイチェ・ヴェレ」は、フレイヤが港町クラーゲリョーに現れ、海岸沖のボートに乗り込む様子を映像にとらえた。その重さからボートが沈んでしまうこともあり、ボートの所有者はフレイヤに迷惑していて「いなくなってほしい」と話していた。

一方、フレイヤを一目見ようと、港には多くの人が集まってきた。フレイヤは人々に注目されることをストレスに感じ、さらに人混みが苦手なために、最近は動揺している様子だという。

ノルウェーの通信社NTBのインタビューで、セイウチに詳しいノルウェー南東部大学の研究者であるRune Aae氏は、「彼女(フレイヤ)は、安らぎを得られていない」と指摘する。Aae氏は、テレビ局の報道陣がボートでフレイヤの至近距離まで近づき、逃げられないよう囲い込んでいるところを目撃。さらに、港湾局のスタッフがフレイヤを追いかけ、ボートに近づけないように、ホースで水を吹きかけることもあったという。

Aae氏は「フレイヤが安らぐためには、最大20時間を必要としています。人間の存在によってストレス疲れする状況が続くのは、良いものではありません」と懸念を示す。人が近づかないよう、フレイヤの周辺を封鎖する必要があるとも指摘した。

フレイヤは最初にクラーゲリョーに現れた6月頃からネットユーザーの間でも注目が集まっており、大きな身体でゴロンと桟橋やボートで寝転がる写真や、ボートのポンプから出る水を浴びている写真などが拡散されている。

多くのネットユーザーがフレイヤを応援しており、「この時代の絶対的な女王」「フレイヤに漲るエネルギーをリスペクト」「天才的な夏の過ごし方」などのコメントが寄せられ、人気者になっている。

気候変動の影響も

一方、北極圏に生息することの多いセイウチが、遠く離れたところで発見される背景には、気候変動により氷河が溶け出す問題があると、ニューヨーク・マガジンは伝えている

BBCによると、これまでにもデンマーク、ドイツ、オランダ、イギリスなどでもフレイヤが目撃されている。

 

※この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しています。