ソロハイキング中だった米女性が殺害される。警察は「後ろから襲撃された」と説明

一人で歩いていたハイキさんが狙われたことは、多くの女性たちに衝撃を与えています

アメリカ・アリゾナ州フェニックスで4月、ハイキングをしていた女性が殺害された。

この事件をめぐり、近くに住んでいた22歳の容疑者が逮捕されたが、無罪を主張している。

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ローレン・ハイキさん
PHOENIX POLICE DEPARTMENT

女性たちが「人ごととは思えない」

29歳のローレン・ハイキさんの遺体が見つかったのは4月29日。ハイキさんは前日に自宅近くのハイキングコースに出かけた後、行方がわからなくなっていた。 

この事件で、5月4日に22歳のジオン・ウィリアム・ティーズリー容疑者が逮捕された。

警察によると、監視カメラの映像に加え、被害者の靴から見つかったDNAが容疑者のものと一致したことで事件現場にいた可能性が高まった。

ティーズリー容疑者は大陪審によって5月22日に起訴されたが、23日に法廷で無罪を主張した。

一人でハイキングをしていたハイキさんが狙われたことは、多くの女性たちに衝撃を与えている。5月21日にはハイキさんの死を悼んでハイキングコースを歩く「ハイキのためのハイク」が行われ、大勢の人たちが参加した。 

主催者のグラディス・モンヘさんは「私もひとりでハイキングをする女性ですので、ひとごととは思えない」とABCに語った。

ハイキさんは4月28日午前10時過ぎに友人と話した後、ハイキングコースに向かった。警察によると、監視カメラには午前10時53分にハイキさんが一人でいる様子が捉えられていた。

その後、29日にハイキさんの遺体が見つかった。検視の結果、ハイキさんの上半身には刺された跡が15カ所あり、手と腕には防御創が残っていた。

また、血液の跡と衣服の状態から、警察は犯人に追われたハイキさんが、遺体の見つかった場所のすぐ近くにある有刺鉄線を通り抜けた、もしくは乗り越えた可能性があると見ている。

警察は5月2日に、事件に関連した可能性のある人物が映った短い動画をツイートし、さらに4日には記者会見を開いて監視カメラの映像を公開し「ハイキさんは後ろから襲撃された」と説明。市民の協力を求めた。

この記者会見から数時間後に、ハイキさんの遺体が見つかった場所から約1.6キロ離れた自宅にいたティーズリー容疑者が逮捕された。

ジェームズ・ヘスター警部は5月5日開かれた逮捕発表の記者会見で、ハイキさんは性的暴行を受けておらず、事件は無差別に相手を狙ったものだと考えているが捜査中であると説明した。

さらに「ローレンは襲撃者に抵抗し、逃げ出せたと信じていますが、傷が深く逃げ続けることができなかったと思われます」と述べた。

警察によると、ティーズリー容疑者は最近、女性従業員に対して攻撃的な態度をとったことを理由に解雇されていた。

他にも職場の商品を盗んでいる疑いを持たれており、元上司はハイキさんが殺害された日に撮影されたティーズリー容疑者の静止画像を見て、店から持ち出された衣類を着ていると証言した。

また、ティーズリー容疑者は、過去の強盗罪で保護観察中であったため保釈金は100万ドルに設定されている。

ハイキさんの母親のラナ・ハイキさんは「ローレンは、内面も外見も美しい人でとても優しい心を持っていた」と記者会見で述べた。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。