【アカデミー賞】作品賞は『パラサイト 半地下の家族』 韓国語映画、アジア映画として史上初の快挙

ポン・ジュノ監督が快挙を達成しました!!
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Kevin Winter via Getty Images

映画の祭典「第92回アカデミー賞」の受賞式が2月10日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開かれ、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞を受賞した。

『パラサイト 半地下の家族』は6部門でノミネートされ、他にも監督賞、国際映画賞、脚本賞を受賞した。韓国映画が作品賞を受賞するのは史上初。アジア映画としても初めてで、快挙を達成した。

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ソン・ガンホと抱き合うポン・ジュノ監督
Kevin Winter via Getty Images

受賞ステージには、監督や俳優ら、大勢が集合。プロデューサーが受賞スピーチを一旦終えると、制限時間を意味するのか一度照明が暗転したが、観客たちが「ライトを戻して」とアピールし、ライトが再び戻る場面も。もう1人がスピーチを終えることができた。

 

韓国映画『パラサイト』が「大穴」と予想されていた

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ノミネートされた作品

作品賞にノミネートされていたのは、以下の9作品。

フォードvsフェラーリ(ジェームズ・マンゴールド監督)
アイリッシュマン(マーティン・スコセッシ監督)
ジョジョ・ラビット(タイカ・ワイティティ監督)
ジョーカー(トッド・フィリップス監督)
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(グレタ・ガーウィグ監督)
マリッジ・ストーリー(ノア・バームバック監督)
1917 命をかけた伝令(サム・メンデス監督)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(クエンティン・タランティーノ監督)
パラサイト 半地下の家族(ポン・ジュノ監督)

この中でも、第一次世界大戦を舞台に2人の若いイギリス兵士を描いた『1917 命をかけた伝令』や、古き良きハリウッドを描いたタランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、ホアキン・フェニックスの怪演が大きな話題を集めた『ジョーカー』、韓国映画として初めて作品賞にノミネートされた『パラサイト 半地下の家族』などが有力視されていた。

特に、「大穴」と予想されていたのが『パラサイト』だ。過去に『殺人の追憶』や『母なる証明』、『スノーピアサー』などで国際的に高い評価を受けたポン・ジュノ監督の最新作で、予想のつかないストーリー展開で圧巻の悲劇を描いた。

韓国では動員1000万人を突破し、全米でも2019年の外国映画で興行収入は1位に。歴代興行収入でも8位と、各国で動員記録を塗り替えるほどの盛り上がりを見せている。

しかし、アカデミー賞にとって同映画は「外国語映画」に該当する。主要部門である作品賞に同作が選ばれるか、注目が集まっていた。前回(第91回)は、Netflixで配信されたメキシコ映画の『ROMA/ローマ』が作品賞でノミネートされたが、受賞を逃していた。