ゴリラを守る仕事を全うし、職員6人は武装勢力に命を奪われた。

自然を守るレンジャーは、いつも命の危険にさらされる。
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ヴィルンガ国立公園のレンジャー。この地域のマウンテンゴリラを保護する任務は、常に命の危険にさらされる。
FINBARR O'REILLY / REUTERS

アフリカ中部コンゴ民主共和国にあるヴィルンガ国立公園で4月9日、マウンテンゴリラの保護にあたっていた職員6人が、民兵組織の襲撃を受けて死亡した。

死亡したのは、野生生物レンジャー(自然保護官)5人と運転手1人で、年齢は22~30歳。他にレンジャー1人が負傷した。彼らは民兵組織「マイマイ」の待ち伏せ攻撃を受けて殺害された。国立公園の職員によると、過去20年間で少なくとも170人のレンジャーが殺害されたが、今回の被害はここ最近で最悪のものだという。

ヴィルンガ国立公園のエマニュエル・ドゥ・メロード所長は声明で、「昨日、同僚たちを失い、深い悲しみに暮れています」と語った。「ヴィルンガは、地域の任務に献身していた勇敢なレンジャーたちを失いました。人類共有の遺産を守るために、ヴィルンガのレンジャーたちがこれ以上の犠牲を払い続けるのは受け入れられません。そして、彼らの若い命があのような形で断たれたことについて、大きなショックを受けています」

同公園は亡くなったレンジャーたちの葬いの様子を写真でツイート。寄せられた哀悼コメントへの感謝を綴った。

ヴィルンガはアフリカ最古の国立公園で、絶滅の危機にあるマウンテンゴリラの全個体数のおよそ半分がここで生息している。ヴィルンガのレンジャーは700人以上で、地元の村から募集された人も多い。大型の類人猿や他の何百もの種を、生息地の破壊や、野生動物の肉を狙う密猟者から守るのが仕事。多くのレンジャーが、およそ250ドルの給料で、限られた備品を使って働いている。

ヴィルンガ国立公園の周辺には、木炭用の木を略奪したり、野生動物を密猟を企てたりしている武装勢力が潜んでいる。レンジャーたちは日常的に彼らの襲撃にさらされており、これまでにも、負傷や死亡の例がある。ドゥ・メロード所長も2014年に銃撃を受けたが、命は取り留めた。

「レンジャーの制服を身にまとっている人は、いつも傷を負うのです」と、ドゥ・メロード所長はニューヨーク・タイムズの取材に答えた。「これは私の仕事の一部なんです。あきらめたら、きっと深く後悔することでしょう」

密猟者や商業的な石油の採掘業者との闘いは、Netflixのドキュメンタリー映画『ヴィルンガ』(2014年)にも描かれている。

ヴィルンガ国立公園では、マウンテンゴリラの個体数が現在1000頭を超えている。さらにマルミミゾウなどの他の動物の数も増加しており、観光客はかなり戻ってきている。

ハフポストUS版より翻訳、編集しました。