慰安婦像の寄贈を受け入れたサンフランシスコ市長が心臓発作で急死

65歳だった
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エドゥイン・リー氏
Beck Diefenbach / Reuters

アメリカ・サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長が12月12日、心臓発作で死亡した。65歳だった。リー市長は11月、民間団体が市内に建てた慰安婦像の寄贈を受けたことで、日本側から反発の声が上がっていた。

USA TODAYによると、リー市長は11日夜、妻と食料品店に買い物をしている最中に心臓発作で倒れた。病院に運ばれたが、12日朝、亡くなったという。

CNNによると、リー市長はシアトル出身だが、両親は中国からの移民だった。カリフォルニア大バークレー校法律学校を卒業後、人権派の弁護士として活動した。

USA TODAYによると、リー市長は2011年にサンフランシスコ市長選で当選。アジア系住民としては初めての市長となった。

任期中、老朽化した公営住宅の改修事業やホームレス対策などに取り組んだほか、シリコンバレーから移転してきたTwitter社やソフトウェア開発会社のゼンデスクをつなぎとめるため、テクノロジー企業に対する免税政策を実行。2015年には再選を果たしていた。

リー市長は11月、民間団体が市内に建てた慰安婦像の寄贈を受け入れる決議案に署名した。これに対し、大阪市の吉村洋文市長が反発し、両市の姉妹都市関係を解消する方針を述べたほか、菅義偉・官房長官も遺憾の意を表明していた。