銃撃を生き延び、沈黙スピーチで注目された高校生、ねつ造画像がネットで拡散

「民主主義がねじ曲げられている」
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Phillip Picardi via Twitter / HuffPost

17人が命を落とした、フロリダ州・パークランドの高校の銃乱射事件を生き延びたエマ・ゴンザレスさん。

高校生が中心となって、アメリカの銃規制の見直しを訴えるムーブメントの中心的存在になっている彼女が、合衆国憲法をビリビリに破っているという「ニセ画像」がネット上に出回っている。この画像は、ねつ造されたものだ。

元々の画像は「Teen Vogue」の銃規制デモ特集の表紙で使われた。ゴンザレスさんは合衆国憲法ではなく、銃の的をかたどったポスターを破っていた。

Teen Vogueのコンテンツ責任者のフィリップ・ピカルディさんは、ニセ画像が拡散されはじめるとすぐに、元画像とニセ画像を合わせてツイートし、「これはフォトショップで加工されている(ニセ画像だ)」と非難した。

「こんな風に、出回っている画像は偽物なんだと証明しなきゃいけない。これは、真実を捏造したり操作したりする人がいるせいで、民主主義がねじ曲げられているということを示している」

ウィスコンシン大学のドナルド・モイニーハンさんも、元画像とニセ画像を比較し、「大虐殺を生き抜いた10代の子たちに対して、NRA(全米ライフル協会)の支持者が何をしようとしているかを示す1つの事例にすぎない」とツイートした

ハフポストU.S版によれば、ゴンザレスさんが憲法をビリビリに破っている「ニセ画像」は、画像投稿サイト「4chan」に投稿された。画像には、人種差別的なファイル名がつけられていた。元々どこで誰によって作られたのか、はっきりとわからない。

ニセ画像はブログやSNSで拡散され続けている。

保守派で知られる俳優のアダム・ボールドウィンさんは、27万人のフォロワーを抱える認証マーク付きのTwitterアカウントで、ニセ画像を投稿した。

CNNによれば、ニセ画像が投稿されたサイト「4chan」には、ゴンザレスさんを「不法移民だ」と主張する投稿や、出生に関するニセの情報も数多く出回っているという。

ゴンザレスさんは3月24日、全米で起きた銃規制デモ「MarchForOurLives(命のための行進)」でスピーチ。亡くなった17人ひとりひとりの名前を読み上げた後、数分に渡り「沈黙」し続けたスピーチが世界で絶賛されていた

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Chip Somodevilla via Getty Images