ウクライナ侵攻でフライドポテトに誹謗中傷。改名する店も

「プーチンとプーティンを混同するのをやめよう」など、SNSにはフライドポテトをかばう声も投稿されています

ロシア軍のウクライナ侵攻により、プーチン大統領に名前が似ているポテト料理も影響を受けている。

その料理は、1950年代にカナダで生まれた「Poutine(プーティン)」。フライドポテトにチーズとグレイビーソースをかけた料理だ。

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フライドポテトにチーズとグレイビーソースかけたプーティン
LauriPatterson via Getty Images

プーチン大統領と直接関係はないものの、名前の発音が似ており、つづりがフランス語のプーチン大統領の表記と同じだ。

このプーティン発祥の店と言われているカナダの「Le Roy Jucep」は2月、ロシア軍の侵攻を受けて、「プーティン」という名前を一時的に変更すると発表した。

イーター・モントリオールによると、同店はプーティンを「la frite fromage sauce(チーズソースフライドポテト)」と呼ぶ方針をFacebookに投稿。理由を「ウクライナの状況への失望を表すため」と説明している。

CTVによると、店にその後、脅迫電話がかかってきたため、Le Roy Jucepは投稿を削除した。しかしFacebookのプロフィールは今も「チーズソースフライドポテト発祥の店」と表示されている。

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Peeradon Warithkorasuth via Getty Images

誹謗中傷や嫌がらせも

パリとトゥールーズに店舗のある「メゾン・ド・ラ・プーティン」は3月3日、プーチン大統領によるウクライナ侵攻が始まってから、嫌がらせや脅迫を受けてきたとTwitterで報告した。

CTVの翻訳によると、同店は「私たちの料理は1950年にケベックで生まれ、その経緯には諸説あります。しかしこれだけは確実です。プーティンはお客に喜びや慰めをもたらそうとした、情熱的な料理人によって作り出されました」と訴えた。

「我々プーティンレストランは、初日からこういった価値観を伝えようとしてきました。そして今、非道なロシア政権に抵抗し、自由のために勇敢に戦っているウクライナの人々を心からのサポートします」

ハートやウクライナの旗を添えたこのメッセージは、日本時間午前11時時点で2万1000以上のいいね!されている。

またSNSにも、「プーチンとプーティンを混同するのをやめよう。一方は危険で、不健康で、油っぽく、ゴツゴツして固まった原料でできているがもう一方は、美味しい食事だ」など、フライドポテトのプーティンを擁護する声が投稿されている。