PRESENTED BY アズカリ

「グッズ譲ります」SNSの“個人間取引”に潜む社会問題、解決に挑むアズカリとは

Twitterやインスタグラムなど、SNS上での売買や取引には2つのリスクが潜んでいる。
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「Twitterでモノを買ったけど、ちゃんと届くか心配……」

SNSの普及とともに、好きなクリエイターから作品を買ったり、不要になったグッズを譲り合ったりと、SNS上で「個人間取引」が行われている。

一方で、SNS個人間取引の調査※1によるとTwitter上で個人間取引をしたことがある人の約70%が「不安を感じたことがある」という。

不安な理由を見てみると、販売側では「きちんとお金が支払われるか不安」という声が69.6%ともっとも高く、購入側の65.1%が「商品が届くか不安」と感じている。売る側も買う側も不安を抱いていることが調査で浮き彫りになった。

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SNS個人間取引に関する調査
株式会社ウェイブダッシュ

そこで、そもそもなぜ個人間取引が広がっているのか、そこに潜むリスクにはどのようなものがあるのか、またそのリスクにどう対策すれば良いのかについて、早稲田大学大学院ビジネススクールの根来龍之教授に話を聞いた。

個人間取引が増えた3つの理由

──民宿などを貸し借りできるAirbnbや、フリマアプリのメルカリ、SNS上での取引など、インターネット上で個人間の取引は広がりを見せています。

根来 そうですね。様々な定義がありますが、私はこういった「必要な時にモノやコトを使用できるサービス」のことを“シェアリングエコノミー”と呼んでいます。

なぜシェアリングエコノミーが広がりを見せたかというと、大きく3つの理由があると思います。一つ目はスマートフォンの普及・発展によって、場所や時間に限定されることなくコミュニケーションが取れるようになったこと。二つ目は技術の発展により、匿名性が高いまま取引ができるようになったこと。そして三つ目は若年層を中心に「所有しなくてもいい」という価値観の変化が起こっていることです。

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根来龍之(ねごろ・たつゆき)早稲田大学大学院ビジネススクール教授。鉄鋼メーカー、文教大学などを経て現職。英ハル大学客員研究員、米カルフォニア大学バークレー校客員研究員、などを歴任。著書に『集中講義:デジタル戦略』『プラットフォームの教科書』(日経BP社)など。
提供写真

「他の人がやっていることは自分もやっていい」同調行動の危うさ

──メルカリなどのプラットフォームを使って取引する人もいますが、TwitterやインスタグラムなどSNSで取引をする人も多く見かけます。

根来 プラットフォームを使って取引をする人とSNSで取引をする人は違う需要を持っています。プラットフォームは、たくさん出品する人がいる分、たくさん買われるし、早く売れるし、より高く買ってくれる、といったことにメリットを感じる人が使っているでしょう。

一方、例えばハンドメイドクリエイターさんの場合、もともとたくさん作らないし、作るタイミングも不定期だったりします。そうすると、プラットフォームにこだわる必要がないわけです。SNSでコミュニケーションを取りながら、ファンを作りつつ取引をするという人もいるでしょう。

また、最初は取引やビジネスをやるつもりがなかった、という人も多いのではないでしょうか。クリエーターさんは自分の作品などをより多くの人に見てもらいたい、という動機でSNSに投稿する。見ている側も、最初から買うために見ているわけではなく、コミュニケーションを楽しむためにSNSを使う。しかし、見ているとだんだん欲しくなり、結果的に取引が生まれる、というケースもあるのではないかと思います。

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イメージ写真
Getty Images

──アニメやタレントなどのグッズの交換や売買をTwitter上でしたことがある人も少なくないようです。

根来 グッズについては譲渡や転売が禁止されていないモノであることを前提にお話ししますが、インターネット上でグッズを売買したり、譲ったりするのは今に始まったことではありません。

2004年に始まった国内SNSの走りといえるmixiでは、こうしたグッズの売買や譲渡、交換が行われていました。なぜなら、mixiは当初「招待制」だったり、同じ趣味の人同士がグループを作ったり、機能設計上「コミュニティ性」が高かったからです。

Twitterでもこの名残りがあるのではないかと思います。趣味ごとにアカウントを作って、フォロワーも共通の趣味を持つ人が多いと、「コミュニティの中にいる」感覚が生まれますよね。その“内輪”で取引をしている感覚なのではないかと思います。

また、人は「他の人がやっていることは自分もやっていい」と思う、“同調行動”をとります。言い換えると、リスクを全て客観的に判断して取引をしているわけではありません。

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Young woman using smart phone in cafe after work
Getty Images

SNS上の個人間取引には2つのリスクがある

──SNSでの個人間取引にはどのようなリスクがあるのでしょうか?

根来 個人間取引には大きく2つのリスクがあります。一つは「信用」のリスクです。

売っている側はプロフェッショナルではないため、例えば売るモノが「綺麗な状態です」と言っても、実際はどれくらい綺麗が分からないわけです。売る側に悪意がなくても、品質保証や状態記述について誤解を与える可能性があります。

もう一つは「信頼」のリスクです。これは悪意によるリスクで、最初から人を騙そうとしている、売る気がないのに売るふりをする、個人情報をとる人がいるというような可能性があります。

──調査では、トラブルや詐欺などに合わないために「対策をしたいが、対策方法が分からずできていない」という人が52.5%いました。SNS上の個人間取引のリスクに、どう対策すればいいのでしょうか?

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SNS個人間取引に関する調査
株式会社ウェイブダッシュ

根来 まずは、先ほどお話しした「信用」と「信頼」2つのリスクがあることを知ることが大切です。

また、信用や信頼を仲介する「エスクロー」と呼ばれるサービスを使うのも手だと思いますよ。要するに第三者が取引の間に入って、安全に商品と代金の交換をするサービスです。プラットフォームにはその機能が含まれています。

──「アズカリ」は匿名配送やクレジットカード、コンビニ払いができたり、商品到着まで代金を預かってくれたりするなど、SNS上の売買を安心、便利に行えるサービスです。アズカリも「エスクロー」サービスということでしょうか?

根来 そうですね。アズカリもエスクローサービスに該当します。プラットフォームを使わない場合は、アズカリのようなサービスを使うのも手ですね。

──アズカリのサービスについて、どう思いますか?

根来 プラットフォームのように、繰り返し取引が行われる物に関しては、常に法整備が行われたり、問題があれば行政指導が入ったりするでしょう。一方で、SNSはもともと取引の場所ではないので、個人間取引における法整備などは遅れる可能性があります。

だからこそアズカリは面白いサービスだと思いますし、「個人間取引のリスク」という社会課題を解決するサービスとして評価できます。

◇◇◇

SNS上で取引をする人や、フリーランスの人などは、「個人間取引」のリスクにさらされていることを知っておいた方がいいだろう。

アズカリは、個人間取引のリスクを減らすサービスだ。アズカリを通して支払いと商品の配送をすることで、不払いや商品が発送されないといったトラブルを回避できる。

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アズカリHPより
アズカリHPより

また、振込口座や氏名を相手に知られずに取引ができたり、匿名配送ができたり、個人情報を守りながら取引することも可能だ。なお、会員登録費や月額費は無料で、取引額に応じて手数料が発生する。

※1 SNS個人間取引についての調査(株式会社ウェイブダッシュ)