トランプ氏の会見、テレビ局が中継を途中で打ち切る【アメリカ大統領選】

不正が行われていると一方的に繰り返したトランプ氏の会見。CNNのキャスターは、「彼はただこの状況を受け入れられないのでしょう」と批判した。
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NBCの中継より
NBCのTwitterライブ配信

アメリカ大統領選の開票が続く中、現職のトランプ大統領が現地時間11月5日、ホワイトハウスで記者会見を開いた。郵便投票で不正が行われていると根拠のない主張を繰り返し、NBCなどの多くの米主要メディアは中継を途中で打ち切った。

劣勢のトランプ氏は、4日からTwitterで「不正が行われている」と繰り返し、「開票するな!」などと投稿している。会見では、「合法な票をカウントすれば私が余裕で勝つ。違法な票をカウントすれば、彼ら(民主党)は選挙不正をしようとしているということになる。多くの票が遅れて届いている」などと述べた。

しかし、トランプ氏は明確な根拠を示さずにこうした主張を繰り返している。

会見を中継していた多くの主要テレビ局は、中継を途中で打ち切った。

NBCは、会見途中で画面を切り替え、キャスターのレスター・ホルト氏が「大統領が不正な投票があったという考えを含め、多くの虚偽の発言をしたため、ここで中断しなければなりません」と発言。「(不正が行われたとする)証拠はありません」と視聴者に注意を促した。

また、AP通信によると、ABCとCBSも中継を途中で打ち切ったという。

CNN、FOXニュースは会見を最後まで中継したが、CNNは画面のテロップに「根拠なく不正が行われていると主張」などと表示していた。

CNNのキャスターを務めるアンダーソン・クーパー氏は、会見後に「これが米国の大統領です。世界で最も強力な人物である彼は、暑い太陽の下でじたばたしている肥えたカメのように見えました」と痛烈に批判。「彼はただこの状況を受け入れられず、この国を含めて、すべての人を道連れにして壊したいのでしょう」と述べた。