「左に平和を右に正義を!」フロイドさんの弟が、兄が亡くなった場所から平和的な解決を訴える

「やり方を変えましょう!兄も、みなさんにこんなことをしてほしくないと思っているはずだ」
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兄の写真と「We Can't Breathe(私たちは息ができない)」という言葉が描かれたマスクをつけて、兄の亡くなった場所を訪れたテレンス・フロイドさん
Stephen Maturen via Getty Images

ジョージ・フロイドさんの弟テレンス・フロイドさんが6月1日、兄が亡くなった場所で「破壊行為は止めて欲しい」と強く訴えかけた。 

ジョージさんは1週間前の5月25日に、警察に首を押さえ付けられて死亡した

兄が亡くなった場所を初めて訪れ、倒れそうになったテレンスさんを二人の男性が支えたとNBCは伝える。

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Stephen Maturen via Getty Images

その後テレンスさんは、涙を流しひざまずいて祈りを捧げた

そして拡声器を握りながら「暴力的な方法ではなく平和的な解決をしよう」と強い口調で訴えかけた。

「みなさんが腹を立てているのは理解しています。だけど、一番怒りを感じているのは私だと思います」

「その私が物を破壊していないのなら、コミュニティーを壊していないなら、一体何をやっているのでしょうか? あなたたちがやっていることは何にもならない。そんなことをしたって、兄は戻ってきません」

「警察が残虐な行為をするたびに、同じことが起きています。抗議活動が起きて、物を破壊する人が現れる。だけど警察は動かない。なぜ動かないかって? それは彼らの物じゃないからです」

そしてテレンスさんは、自分たちの物を破壊するのではなく、平和的な方法で変えよう、そのために選挙に行こうと訴えた。

「自分たちの声には意味がないと思うのはやめて、選挙に行きましょう。大統領選だけじゃない、予備選でも投票しましょう。みんなのために投票しましょう」

自分たちのような立場にいる人たちはたくさんいる、誰に投票すべきかを知り一票を投じることで変えられる、とテレンスさんは呼びかけた。

 「やり方を変えましょう!平和的な方法で」「兄も、みなさんにこんなことをしてほしくないと思っているはずだ」

平和的な解決を求めた後、テレンスさんは集まった人たちと「左に平和を、右に正義を」と繰り返し叫び、サポートや平和的に声をあげている全ての人たちに感謝した。